組織運営の本質は「イスとりゲーム」

組織は、1+1>2 の相乗効果を生むことを目的に作られますが、決して万能ではなく、放っておけば寿命もあります。

どんな組織でも、作ったときから陳腐化が始まります。

なぜなら、それが人間の集まりであり、集団に属する人間の心理に左右されるからです。

つまり、誰しもが属する集団の中で自分の居場所(それは、明確な地位であったり、不明確な”立ち位置”であったりますが)を求め、その居場所(=イス)を得た人は自分からは席を立とうとしません。

ここに、一種の「既得権益」が発生し、前例主義や官僚主義といった「組織の硬直化現象」が発生します。そしてこれは、どんな組織にも例外なく起こることなのです。

経営者は、組織とはそういうものだということを、理解しておかなければなりません。

よく、「あの人にポジションを作ってあげたのに、思ったように動かない」とか、

「きっちりとした組織(組織図)を作ったのに、逆にセクショナリズムが強くなった」

と嘆く経営者がいますが、それはそのはずです。

組織運営はいわば「イスとりゲーム」なのです。既得権益を作れば、それにしがみつくのが人間の自然な心理であり、単にそれを助長しているのですから。

組織運営ができる経営者は、その先を見越して手を打ちます。例えば、

ポジション(イス)を与える前に、そのイスの定義を話して聞かせる。そして、それが永遠のものではないことを伝えておく。

定期・不定期に関わらず、適時「席替え」をする。

 

しかしながら、それをドライにやってしまってはいけません。

人間は、壊れやすい繊細な機械です。経営者は、イスとりゲームの主催者として、一人ひとりに目を配りつつ、プレイヤーが気持ちよくゲームに参加し続けられるために、適切なルール運用をし続けなければならないのです。

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佐藤東

佐藤東

大学在学中に社会保険労務士資格を取得。 独立系組織人事コンサルティング会社に入社後、人事評価・賃金制度構築、組織開発診断ツールの設計、人材開発プログラムの立案、管理者研修トレーナー、経営計画策定などに従事。 2012年株式会社アントレプレナーファクトリー執行役員。 2013年、企業の人事制度設計コンサルティングを行う株式会社はた楽を設立。 同じく2013年より、介護事業を運営する株式会社プロキャリ・ライフケア 代表取締役を兼務。自社における助成金申請実績をもとに、中小企業が活用できる受給スキームを確立。 2014年、プロキャリ社会保険労務士事務所を開設し、「助成金申請サポート事業」を開始。 2016年、社会保険労務士法人はた楽に組織変更。 クライアント企業の助成金受給実績は、事業開始から2年余りで100社以上の申請を手掛け、受給金額2億円を突破。 2017年より、「産休育休サポートプラン」をリリース。出産スタッフの給付金受給と企業の助成金受給を両面からサポート。
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